はい。将来的には、スロバキアとの国際交流を、なんてブチあげてしまった以上、こういうトピックもあってもいいかも。
で、僕が実際に観てきた向こうの人たちの様子や感想なんかを書いていきます。
とあるホテルでの朝食です。宿泊していたらしい三十〜四十代前半の男性が朝食を摂っていました。食事はバイキング形式。並んでいるパン、ハムやヨーグルトなんかをとっていきます。飲み物もポットに入ったコーヒーやお湯の入ったポットにティーバッグが並んでいます。男性はコーヒーをひとくち飲むと、顔色を変えて奥のカウンターに行き、カフェオレを手に帰ってきました。
ホテルのスタッフらしい女性が男性の元へとくると、男性は文句をまくしたてました。曰く「なんだこのコーヒーは。信じられない濃さだ。狂ってるとしか言いようがない。嘘だと思ったらそこのポットのを飲んでみろ」と。もう、苦虫をかみつぶし切った顔をしているわけです。僕も汲んでいたコーヒーを飲んでみました。ちょっと酷かったです。カップにスプーン五杯くらい入れちゃった、インスタントコーヒーみたいな味がしたわけです。女性もコーヒーを飲んで、思わず「うわ」とか言っちゃうんです。
と、男性もわざわざ耳に手をあてて、身を乗り出して「もしもし。今、なんて言ったんですかぁ〜」って、もう、トコトン意地悪な聞き方をするんです。僕もあまりに酷いと思ったので、「いや、確かにこのコーヒー、酷いわ」って言ったら、その女性はコーヒーをいれ直してくれましたけどね。
その後も男性は苦りきった顔をしてました。でも、基本的に親切ないい人なんです。僕に「金払ってサービス受けているんだから、黙ってちゃダメだよ」とか言ってくれたり。「いや、あなたが『コーヒーがまずい』って言っているのを聞いて、飲んでみたら確かにまずかったので、文句を言ったんすよ」ってちゃんと言っておきましたけどね。で、普通だったら(日本人だったら)もう、コーヒーのことは忘れて、気持ちを切り替えている状態なんですけど、いっつまでも眉間に縦じわを寄せていたんですね。食事を終えて出て行くときも「最悪だよ、ココ」みたいな顔をして出て行っちゃいました。
きっと、今朝のコーヒーの一件だけで、今日一日が「面白くない、最悪の日」になっちゃうんだろーなー、ってな勢いでした。
なんで、こんなことを書いたかと言えば、先日、某新聞の記事を読んだからです。まぁ、直接のつながりは全くないのですけど。
その記事はオランダの大学で教鞭を取っている日本人の話でした。
オランダでは、反日感情が非常に強いそうです。理由は戦時中の捕虜となったオランダ兵士の取り扱いの酷さに起因しているとのことです。記事は、「日本が悪いことをしたんだから、謝罪を続けるべき」という論調でまとめられていました。
本当にそうでしょうか?
本当に日本人は、オランダ人に許してもらえるまで、謝罪しなければならないのでしょうか?
僕個人は「んなこと関係ないじゃん」って言っちゃいます。だって、僕はその当時、捕虜の扱いを決めた帝国軍人ではありませんし、ましてや、当時の有権者でもありません。今、日本に生きている人のほとんどがそうだと思います。
当時、捕虜になった方々が日本を恨むのは当然だと思います。オランダの兵士で捕虜になったとすれば、そのほとんどが、太平洋戦争初期に捕虜になった方々でしょう。人生の数年間を異国で過ごさねばならなかったのですから。これは、協定を結んで、補償金を払ったからと言ってどうにかなる問題ではありません。だって人生ですよ!? お金や頭を下げてどうにかなるものではないでしょ?
「人を呪わば穴二つ」っていいますけど、それは日本の格言です。日本人はそれに合わせて気持ちを切り替えますけど、ほかの国の人はどうなんだってことです。
じゃぁ、どうするのよって話になります。
僕は、実際にオランダの人とひとりでも多くの日本人が友達になっちゃえばいいんじゃないのって、思っています。なんで日本人が嫌われるのか? その理由のひとつに「日本製品はいっぱいあるけど、日本人はどんなヤツなのか、全く見えない」ってことがあります。
僕はバイクが好きなので書きますけど、片山 敬済はパルコの広告に出たけれど、平忠彦のことを知っている日本人はどれだけいる? ましてや、先日のノリックの死亡事故の扱いはどうだってことです。
ここにあげた人たちは、日本人として世界GPで名を馳せた人たちです。いわば、国民の英雄、ってことです(サッカー好きのひとには中田選手と同等か、それ以上と言えば解りやすいかな)。でも、肝心の日本人はそんな人たちのことなんてどうでもいいんです。海外と日本をつなぐ役割を果たしている人たちにも係わらず、です。つまり、日本人って海外とのつながりについてそれほど考えていないってことです。
海外の人たちが日本人についてイラついているのってそういう部分なんだと思います。「俺たちの生活に日本の製品が入り込んでいる。でも、それを作っている日本人ってどんなヤツラなんだ!?」って。
だから、普通に友達になっちゃえばいいやって思うのです。
韓国だってスゴイ反日です。でも、一対一で留学生とかと接していると、普通に「ああ、コイツとは友達になれるな」って思います。その上で国対国の思惑とか対外政策とかがあると思うんですよ。
日本の海外報道を観てると、相手国の方針をまるまる日本国民個人が受け止めなくてはいけない、という論調になっていると感じます。
今回言いたかったことはふたつ。
1.「人を恨む」という感情の扱いはその国のひとそれぞれ
2.個人対個人の関係と国対国の関係は別
と、そんなトコです。
かなり挑発的なものになってしまったことは自覚してます。が、今後もおつきあいいただければ幸いです。
2007年11月7日水曜日
2007年11月3日土曜日
はじめての方へ(ブログの内容について)
ここでは、このブログ内の記事について説明します。
実際にオペラ公演をするにあたり、代表の天明は十日間にわたり、ハンガリー、スロバキア、オーストリア及びチェコを旅し、五件のオペラ観劇をし、現地の様子を観てきました。その時の様子をレポートしながら、「オペラってそんなに難しいものではない」「人の声がつくるプリミティブな娯楽である」ということを、理解するための一助としていただければと考えています。
また、スロバキアや訪れた国についても、紹介などをしていく予定です。
左側に各メニューがあります。そのうち「内容別 過去記事」として、内容別に記事がまとめられています。
実際にオペラ公演をするにあたり、代表の天明は十日間にわたり、ハンガリー、スロバキア、オーストリア及びチェコを旅し、五件のオペラ観劇をし、現地の様子を観てきました。その時の様子をレポートしながら、「オペラってそんなに難しいものではない」「人の声がつくるプリミティブな娯楽である」ということを、理解するための一助としていただければと考えています。
また、スロバキアや訪れた国についても、紹介などをしていく予定です。
左側に各メニューがあります。そのうち「内容別 過去記事」として、内容別に記事がまとめられています。
- 公演関連:公演に直接関わる内容のもの
- 海外オペラ事情 :代表がこの秋観てきた、東欧のオペラの様子
- 最初にお読みください:いわゆる、Read meです
- 歌ってもらいたい曲…アンケート! :アンコール曲の募集をしています
- 海外雑記 :その他、東欧の生活のトピック
- 駐車場について:駐車場の案内です
はじめての方へ(公演形態について)
公演形態は極めてシンプルなものとなります。舞台装置は特になし。基本は衣装を身にまとったソリストたちだけ。音楽はピアノのみ。歌い手の技量が激しく問われる舞台です。
内容は二部構成。第一部で「椿姫」を、第二部でオペレッタやミュージカルの名曲を歌います。肝心のオペラは本来であれば四幕二時間にも及ぶものなのですが、これを四幕一時間とし、幕間に日本語のナレーションが入りますので、「外国語だから」と思われている方にも比較的気楽に観て頂けるかと思います。
内容は二部構成。第一部で「椿姫」を、第二部でオペレッタやミュージカルの名曲を歌います。肝心のオペラは本来であれば四幕二時間にも及ぶものなのですが、これを四幕一時間とし、幕間に日本語のナレーションが入りますので、「外国語だから」と思われている方にも比較的気楽に観て頂けるかと思います。
はじめての方へ(ごあいさつ)
このブログは、来年一月十二日に函館市公民館で開催するスロバキア国立オペラ公演「椿姫」に関する情報を提供していくものです。
今回公演をするスロバキア国立オペラは、同国に三つある国立オペラのうちのひとつで、中部の都市バンスカ・ビストリッツァを拠点にして活動しています。同オペラは一九九九年以来、冬と夏に来日をし、各地で公演をしています。日本公演の始まりは同オペラのディレクター、ルドルフ・ホロマダ氏と小樽にある森ヒロコ・スタシス美術館の館長、長谷川洋行(はせがわ なだゆき)氏が知り合ったことに端を発します。長谷川氏は、海外で庶民の手軽な娯楽としても認識されているオペラを見て、是非日本にも紹介しようと考え、日本公演をしています。
本ブログを管理・運営している天明伸哉は、この活動に共感し、函館スロバキア・オペラ交流の会を立ち上げ、代表として函館公演をすることになりました。
私見ですが、日本でのオペラは、海外の文化を真摯に取り扱おうとするあまり大上段なものになり、それ故、観客も避けてしまうのではないか、とも思います。函館スロバキア・オペラ交流の会は、今回の公演を通じて、市民の方へオペラをもっと身近に感じてもらいたいと思います。そして、将来的には、公演をキッカケにして、函館市とスロバキア、ひいては、EUや世界とオペラを通じた交流を実現し、市の活性化の一助となることができれば、と考えております。
日本でこのような形での交流が行われている事例は恐らく、ありません(確認はしました。が、事例を知っているという方はお知らせいただければ幸いです)。これは、十五年以上の歴史を持つ市民オペラがあるなど、音楽活動が盛んな函館だからこそできるこではないかと、確信しております。
ご賛同頂ければ、幸いです。
今回公演をするスロバキア国立オペラは、同国に三つある国立オペラのうちのひとつで、中部の都市バンスカ・ビストリッツァを拠点にして活動しています。同オペラは一九九九年以来、冬と夏に来日をし、各地で公演をしています。日本公演の始まりは同オペラのディレクター、ルドルフ・ホロマダ氏と小樽にある森ヒロコ・スタシス美術館の館長、長谷川洋行(はせがわ なだゆき)氏が知り合ったことに端を発します。長谷川氏は、海外で庶民の手軽な娯楽としても認識されているオペラを見て、是非日本にも紹介しようと考え、日本公演をしています。
本ブログを管理・運営している天明伸哉は、この活動に共感し、函館スロバキア・オペラ交流の会を立ち上げ、代表として函館公演をすることになりました。
私見ですが、日本でのオペラは、海外の文化を真摯に取り扱おうとするあまり大上段なものになり、それ故、観客も避けてしまうのではないか、とも思います。函館スロバキア・オペラ交流の会は、今回の公演を通じて、市民の方へオペラをもっと身近に感じてもらいたいと思います。そして、将来的には、公演をキッカケにして、函館市とスロバキア、ひいては、EUや世界とオペラを通じた交流を実現し、市の活性化の一助となることができれば、と考えております。
日本でこのような形での交流が行われている事例は恐らく、ありません(確認はしました。が、事例を知っているという方はお知らせいただければ幸いです)。これは、十五年以上の歴史を持つ市民オペラがあるなど、音楽活動が盛んな函館だからこそできるこではないかと、確信しております。
ご賛同頂ければ、幸いです。
前売券の取り扱い場所が増えました
ちょっと、色々な方にお時間を頂いて、広報活動をしてます。
やっぱり、色々な人の意見を聞く事ができると考え方の幅が広がります。今回もいくつかの良いヒントを頂きました。
さて、またひとつ、前売券の取り扱いをして下さる場所が増えました。函館市地域交流まちづくりセンター内にある、Cafeオタジィラさんです。ありがとうございます。
やっぱり、色々な人の意見を聞く事ができると考え方の幅が広がります。今回もいくつかの良いヒントを頂きました。
さて、またひとつ、前売券の取り扱いをして下さる場所が増えました。函館市地域交流まちづくりセンター内にある、Cafeオタジィラさんです。ありがとうございます。
2007年11月2日金曜日
ちょっと寄り道
このブログ、実は存在を知っている人はあまりいないかも知れない。
本来、ポスターやチラシにアドレスを掲載する予定だったのだけど、僕がしっかりやらなかったせいで、載っていないのです。先日、某社の取材を受けましたが、ここのアドレスについて掲載するか否かはそこの記者さんの判断になりますし。どうしても載せろというなら、それはペイド・パブでやってくれって話になります。そこで、ひとつ思いついたのが、「ポスターにここの情報をシールで貼付けてやれ」という案。なんでもっと早く思いつかなかったのか。ボケてますね。
で、やってみました。100均で購入した「光沢シール用紙」にアドレスその他を記載した文面やQRコードを入れて、シール貼り。あー、なんか、赤一色だったポスターに映えていいかも。そこで、一度ポスター配布をお願いした、市役所へ。既存のポスターにシールを張らせて頂こうかとも思いましたが、さすがに不可。結局、手貼りしたポスターを改めて持っていきました。
反応、あるかな………。
アンコール曲について
アンケートのお願いです。
スロバキア国立オペラの公演は、1999年以来、日本各地で開催されていて、「アンコールで日本の曲を歌う」ことがその目玉のひとつになっています。
さて、折角、ブログがあるのですから。アンケートをしてみようか、と。
皆さんが歌ってもらいたい、と思う曲を、この投稿のコメント欄に書き込んで頂ければ幸いです。十一月十五日午後一時までの書き込みまでを集計します。どうぞ、あなたが「この曲、オペラ歌手ってどう歌うんだろうか」と思う曲を書き込んでみて下さい。
………書き込み、なかったらどうしよう。
スロバキア国立オペラの公演は、1999年以来、日本各地で開催されていて、「アンコールで日本の曲を歌う」ことがその目玉のひとつになっています。
さて、折角、ブログがあるのですから。アンケートをしてみようか、と。
皆さんが歌ってもらいたい、と思う曲を、この投稿のコメント欄に書き込んで頂ければ幸いです。十一月十五日午後一時までの書き込みまでを集計します。どうぞ、あなたが「この曲、オペラ歌手ってどう歌うんだろうか」と思う曲を書き込んでみて下さい。
………書き込み、なかったらどうしよう。
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