函館スロバキアオペラ交流の会。この会は、オペラというひとつの文化を通じて函館が海外(スロバキア)との交流を深めようとの考えで設立したことは、以前述べた通りです。今回は、当会の実際の活動その他について方針を表明し、賛同して下さる方を募りたいと思います。
メーンの事業はオペラを通じた国際交流になります。今回の来日でスロバキア国立オペラは函館以外にも、札幌で一回、横浜で六回の公演をします。例えば、この公演を毎年、全て函館(及びその周辺都市)でやることになったら、冬の観光のひとつのツールになり得ると思います。
また、話は観光だけではありません。現代日本の日常生活には、欧州文化をその源流とするものが数多く入ってきています。自動車(これは馬車の発展型になります)、自転車(最近、日本でもそのあり方が見直されてきていますね)、ハムやソーセージなど(向こうでは、フランス料理店にでも行かなければ食べられないような生ハムが簡単に手に入ります。しかも安い)が、かの地でどのような使い方をされているのか。もちろん、気候風土や街のつくりなどの問題がありますから、それらを全て取り入れることは不可能ですけど、知る事で生活を(より楽しい方向へ)変える手助けにはなるはずです。欧州では基本的に鉄道への自転車持ち込みは自由です。日本ではJRに自転車を持ち込むのは自由ですが、輪行袋というもので自転車全体を覆わなくてはなりません。これは日本の鉄道が狭軌で、海外の鉄道車両に比べて小さいからそういうことになったのだと思います。だから、そのまま、というのは無理にしてもそれをアレンジして取り込む、ということはできるはずです。
また、向こうの人たちにとっても、日本との交流はメリットがあります。例えば、スロバキアの首都にあるTESCO(日本でいうジャスコみたいな、英国資本の巨大スーパー)の食品売り場には、魚類はほんの数点しかありません。山の中にある国ですから元々そういう習慣もないのでしょうけど。そこで、函館の魚類、もちろん、生は厳しいでしょうから、日本の加工技術を施されたものを持っていって「こういうものがあるんですよ」って、提案してみせることができたら注目はされると思います。思いのほか、日本食は海外の方にも受けるようです。理由は食感が全く違うから。向こうの食べ物は全体、硬めです。だから、例えばラーメン(これは、十年近く日本を訪れている、国立オペラメンバーの好物のひとつ)のトロトロになったチャーシューなんて、まさに異世界の食べ物になります。函館のラーメン屋さんが、向こうで店を出したら面白いですよね。そういうビジネスのチャンスもあるでしょう。日本とスロバキアが交流することに、双方が得るものがある、と考える人がスロバキアにもいるから、こういう声(リンク先をスクロールしてみて下さい)も上がっているわけです。
さて、当会は将来的にどうしていくのか。
当会は、オペラ公演を主事業としたNPO法人化を目指します。
当会は、文化、経済その他の交流事業をし、新たな雇用の場となることを目指します。
当会は、雇用の場の創出こそが「地域活性化」に直結することだと考えるからです。
日本各地で「地域活性化」の名の下にさまざまなプロジェクトが行われています。でも、そのほとんどが単発のイベントです。ちょっと申し訳ないのですが、夕張の映画祭を例にあげます。あれは地元の人たちにどれだけのメリットをもたらしたのでしょう。イベントが開催されている期間は、地元の旅館や食堂の利用者も潤ったでしょう。でも、それだけです。東京のエージェントにイベント開催のためのお金を払って、どれくらい回収できたのか。その映画祭があるからと、新たな職を得る人がどれだけいたのか。そこから、同市の経済が発展する何かを残す事が出来たのか。
イベント自体の否定はしません。楽しいですし、それによって何かを得る人もいるでしょうし。これを書いている、代表の天明伸哉も「地域活性化」「地域おこし」の名の下に行われたイベントにかかわったことがあるのですから。そして、実際にその手のイベントを見て、参加して、「これをしたからといって、地域経済がどれだけ良くなるのか。一時的なものではないか」「ボランティアとして参加している人たちはこれを生き甲斐にできるかもしれないけど、これで生活水準が上がるわけではないよな」などと考えるようになりました。そんなことを考えるきっかけにはなりましたし、同様にイベントを主催するなかで「何が地域活性化になるのか」と考え、現在、複数の人間を雇用する立場になった人もいます。
日本国内で、ベンチャーなどと言われていますが、「成功」と評価されるものは10%に満たないことも重々承知しています。でも、欧州を舞台に活躍する、国立の芸能集団が函館にくるのです。ただそれだけのとても細い線です。ですが、その線を太く、強固にすることで、スロバキアのみならず、ヨーロッパ全体との交流を果たすことができるのではないか、と考えます。
この会に賛同される方を募集します。今は自分ひとりだけなので、何を考えるにしてもすぐに煮詰まってしまうのです。
詳細についてはメール、電話やここのコメント欄を利用して頂ければ幸いです。
それでは、次回から、今までの調子に戻りますね。
2007年11月18日日曜日
2007年11月3日土曜日
はじめての方へ(ブログの内容について)
ここでは、このブログ内の記事について説明します。
実際にオペラ公演をするにあたり、代表の天明は十日間にわたり、ハンガリー、スロバキア、オーストリア及びチェコを旅し、五件のオペラ観劇をし、現地の様子を観てきました。その時の様子をレポートしながら、「オペラってそんなに難しいものではない」「人の声がつくるプリミティブな娯楽である」ということを、理解するための一助としていただければと考えています。
また、スロバキアや訪れた国についても、紹介などをしていく予定です。
左側に各メニューがあります。そのうち「内容別 過去記事」として、内容別に記事がまとめられています。
実際にオペラ公演をするにあたり、代表の天明は十日間にわたり、ハンガリー、スロバキア、オーストリア及びチェコを旅し、五件のオペラ観劇をし、現地の様子を観てきました。その時の様子をレポートしながら、「オペラってそんなに難しいものではない」「人の声がつくるプリミティブな娯楽である」ということを、理解するための一助としていただければと考えています。
また、スロバキアや訪れた国についても、紹介などをしていく予定です。
左側に各メニューがあります。そのうち「内容別 過去記事」として、内容別に記事がまとめられています。
- 公演関連:公演に直接関わる内容のもの
- 海外オペラ事情 :代表がこの秋観てきた、東欧のオペラの様子
- 最初にお読みください:いわゆる、Read meです
- 歌ってもらいたい曲…アンケート! :アンコール曲の募集をしています
- 海外雑記 :その他、東欧の生活のトピック
- 駐車場について:駐車場の案内です
はじめての方へ(公演形態について)
公演形態は極めてシンプルなものとなります。舞台装置は特になし。基本は衣装を身にまとったソリストたちだけ。音楽はピアノのみ。歌い手の技量が激しく問われる舞台です。
内容は二部構成。第一部で「椿姫」を、第二部でオペレッタやミュージカルの名曲を歌います。肝心のオペラは本来であれば四幕二時間にも及ぶものなのですが、これを四幕一時間とし、幕間に日本語のナレーションが入りますので、「外国語だから」と思われている方にも比較的気楽に観て頂けるかと思います。
内容は二部構成。第一部で「椿姫」を、第二部でオペレッタやミュージカルの名曲を歌います。肝心のオペラは本来であれば四幕二時間にも及ぶものなのですが、これを四幕一時間とし、幕間に日本語のナレーションが入りますので、「外国語だから」と思われている方にも比較的気楽に観て頂けるかと思います。
はじめての方へ(ごあいさつ)
このブログは、来年一月十二日に函館市公民館で開催するスロバキア国立オペラ公演「椿姫」に関する情報を提供していくものです。
今回公演をするスロバキア国立オペラは、同国に三つある国立オペラのうちのひとつで、中部の都市バンスカ・ビストリッツァを拠点にして活動しています。同オペラは一九九九年以来、冬と夏に来日をし、各地で公演をしています。日本公演の始まりは同オペラのディレクター、ルドルフ・ホロマダ氏と小樽にある森ヒロコ・スタシス美術館の館長、長谷川洋行(はせがわ なだゆき)氏が知り合ったことに端を発します。長谷川氏は、海外で庶民の手軽な娯楽としても認識されているオペラを見て、是非日本にも紹介しようと考え、日本公演をしています。
本ブログを管理・運営している天明伸哉は、この活動に共感し、函館スロバキア・オペラ交流の会を立ち上げ、代表として函館公演をすることになりました。
私見ですが、日本でのオペラは、海外の文化を真摯に取り扱おうとするあまり大上段なものになり、それ故、観客も避けてしまうのではないか、とも思います。函館スロバキア・オペラ交流の会は、今回の公演を通じて、市民の方へオペラをもっと身近に感じてもらいたいと思います。そして、将来的には、公演をキッカケにして、函館市とスロバキア、ひいては、EUや世界とオペラを通じた交流を実現し、市の活性化の一助となることができれば、と考えております。
日本でこのような形での交流が行われている事例は恐らく、ありません(確認はしました。が、事例を知っているという方はお知らせいただければ幸いです)。これは、十五年以上の歴史を持つ市民オペラがあるなど、音楽活動が盛んな函館だからこそできるこではないかと、確信しております。
ご賛同頂ければ、幸いです。
今回公演をするスロバキア国立オペラは、同国に三つある国立オペラのうちのひとつで、中部の都市バンスカ・ビストリッツァを拠点にして活動しています。同オペラは一九九九年以来、冬と夏に来日をし、各地で公演をしています。日本公演の始まりは同オペラのディレクター、ルドルフ・ホロマダ氏と小樽にある森ヒロコ・スタシス美術館の館長、長谷川洋行(はせがわ なだゆき)氏が知り合ったことに端を発します。長谷川氏は、海外で庶民の手軽な娯楽としても認識されているオペラを見て、是非日本にも紹介しようと考え、日本公演をしています。
本ブログを管理・運営している天明伸哉は、この活動に共感し、函館スロバキア・オペラ交流の会を立ち上げ、代表として函館公演をすることになりました。
私見ですが、日本でのオペラは、海外の文化を真摯に取り扱おうとするあまり大上段なものになり、それ故、観客も避けてしまうのではないか、とも思います。函館スロバキア・オペラ交流の会は、今回の公演を通じて、市民の方へオペラをもっと身近に感じてもらいたいと思います。そして、将来的には、公演をキッカケにして、函館市とスロバキア、ひいては、EUや世界とオペラを通じた交流を実現し、市の活性化の一助となることができれば、と考えております。
日本でこのような形での交流が行われている事例は恐らく、ありません(確認はしました。が、事例を知っているという方はお知らせいただければ幸いです)。これは、十五年以上の歴史を持つ市民オペラがあるなど、音楽活動が盛んな函館だからこそできるこではないかと、確信しております。
ご賛同頂ければ、幸いです。
登録:
投稿 (Atom)