2007年12月12日水曜日

御礼申し上げます

先ほど、松柏堂プレイガイドさんからお電話。
何だか、じわじわと売れてきているみたいです。
明日、追加の券を持っていきます。
買って下さった皆さん。
本当にありがとうございます。

明日はNCVさん(函館にあるCATV)の取材です。
ON-Airは日曜日の予定。
僕のインタビューのほか、実際にスロバキア国立オペラのメンバーが歌っている映像(これは同国立オペラが制作したプロモーション用DVDのもの)なども使って頂けるようです。

何だかモチベーションが上がってきた!

2007年12月9日日曜日

新たな後援を頂きました

 「函館市公民館活性化ネットワーク」さんが、今回の「椿姫」公演に関して、後援に加わって頂けることになりました。
 まずはご報告まで。

2007年12月6日木曜日

来日メンバーの紹介

 今日は予告通り、来日メンバーの紹介です。詳細なプロフィールは、今回函館、札幌とともに公演をする横浜オペラ週間さんのHPにあるのでそちらをご覧下さい。全員が同国の一流どころであることがご理解いただけるかと。
 ここでは、秋の欧州訪問で、彼らと直接出会ったときのことを交えながらお話をしたいと思います。

 秋の欧州訪問で、スロバキアのバンスカ・ビストリッツィアを訪問したときのことです。そこは、スロバキア中部にある人口九万人ほどの地方都市で同国内に三つある、国立オペラのうちのひとつの拠点です。
 来日するのは、このバンスカ・ビストリッツィアで活動している国立オペラのメンバーです。そこで、僕ら(長年同オペラを日本に招聘している長谷川さんはじめ、福岡の鯖江市での公演を主催されている代表者の方など四人)は、ソプラノのアルズベタ・トルゴヴァさん宅のホームパーティに招かれました。写真はそのときのものです。右の写真は席に付いている方、左から、バリトンのシモンさん、アルズベタさん、ソプラノのカタリナさん、ピアノのマルチナさん、ソプラノのオルガさんです。そして後ろに立っている男性はアルズベタさんのご主人になります。この方は、同国の音楽教育界では著名な方だそうで、これだけでも、同国の音楽界のトップクラスの方々が集合していることになります。ちなみに彼が手にしているビンに入っているのは、自家製のボロヴィチカ(ジンに似たスピリッツ)。
 皆さん、幾度となく来日をされている方々(99年以来行われている日本公演のメンバーは固定されています)ので、ラーメンと餃子が好物だったりするそうです。また、このときは、日本人の僕らのために、テーブルに割り箸を用意してくれていました。今回、主役のダブルキャストを務めるカタリナさんは初めての来日になるそうで、箸を使う僕を見て「箸で食事をするのを初めて見た」と言って驚いてましたが。
 ちなみに、言葉ですが、EUがあるとはいえだれもが英語を話すわけではないようです。ディレクターのホロマダさんやその秘書の方などは英語を話しますが、三十代以降では、共産圏時代の教育を受けていたせいか、あまり英語を話す方はいません。ただ、ほかの国でも、東京で仕事をしていたことがある方でも、フランス語とドイツ語しか話せなかったりするわけで。まぁ、今のヨーロッパでは特に英語、と言わなくても自国語ともう一つくらいヨーロッパの言語を話すことができればなんとかなるような、そんな印象を受けました。
 脱線してしまうと、今のヨーロッパでは人の行き来はほとんど自由ですから、目の前にいる人物が自分と同じ国の同じことばを話せる人かどうかなんて、彼らにしても声を掛けてみなければ解らないわけで。声をかけて、言葉が通じなかったら「じゃぁ、お前は名以後を話すんだ」ってそこから会話が始まるわけです。そんな状況下で向こうの人たちは暮らしていて、それを考えると彼らから見て「国際交流」ってのはなんだろうか、日本とは捉え方が違うんじゃなかろか、とかそう考えてしまうのです。

 こちらの写真はメーンのディナーを終えたあとでの一コマ。画面左の男性が、長谷川さんです。ちなみに、テーブルの上に盛りつけられているケーキはシモンさんお手製だとか。料理もみなさんが分担して作ったそうです。多芸です。
 
 今回は、もう既にほかでみることが出来る、経歴やなんかを紹介するのではなく、敢えて、こういうオペラとは離れた部分での彼らの様子を紹介しました。
 ただ、彼らは国立オペラの一員という国家公務員として、ほとんど毎日のようにオペラやオペレッタのどの公演をしており、求められる実力が発揮できなければ、クビという事態もありえるわけです。そんな競争のなか、磨き抜かれてきた彼らがどのような歌声を披露するのか、興味はありませんか?
少しづつ、方向性が見えてきた、そんな状況です。
「何が」って、当面の課題である、オペラ公演の聴衆集めです。

チラシやポスターだけでは、オペラ公演をやることを知ってもらうことはできますが、そこから先に意図していることを知ってもらえません。
結局、自ら色々な人に会って、話をして、ご理解を頂くほかないわけです。

幸い、幾人かの方にお時間を割いて頂き、ご理解を頂き、そして、券を買って頂くことになりました。本当に、ありがとうございます。

明日は、来日するメンバーのお話を。

2007年12月3日月曜日

今日の活動

前日の予告通り、公民館マチネに行ってきました。

「椿姫」のチラシをパンフレットに折り込んで頂きました。当然、僕もその作業をお手伝いしていたわけなのですが。

開演してからは、後から入場してきたお客様を席へ案内するお手伝いなどをさせて頂きました。ほとんど満席。これも、幾度となく、公演を重ねて来た結果なのでしょう。

明日は月曜。広報活動を再開します。

あ、今グーグルで「函館 オペラ」で検索していたら、まちづくりセンターさんのHPで取り上げて頂いていることが解りました。掲載ページはこちら

掲載、ありがとうございます。

2007年12月1日土曜日

明日、ちょっと宣伝活動してきます。

 公民館マチネに明日、行ってきます。

 本日、同イベントを主催する、イキ!ネットの方とお会いしました。その結果、公演のパンフレットにスロバキア国立オペラ公演のチラシを挟み込んで頂けることになりました。また、その方とお話していていろいろなサジェスチョンを頂くことが出来ました。

 リンク先ページのパンフレットを見ていると、色々な試みをしているようです。
 ちょっと、今回の食事でも出来ないものか、尋ねてみたいと思います。
ちょっとしたことですけど、先日、ある方から、その娘さんがここを見ておられる、と言う話を聴きました。どうやら、市内で貼ってあるポスターを見て、来て頂いたようです。
直接お会いできた方や、知人にはこのブログのことは知らせているのですが、そういう形でここを訪問されている方がいることが解ったのはちょっと嬉しいです。
アクセス解析とかしていないので、その辺が見えていなかったのです。
今度、用意しておこうかな。

うーん、ここ、グーグルのブログサービスなんですが、一般的なトラックバックに対応していなかったりと、ちょっと使いずらい面があることも事実。
今回の公演が終わるまではここを使いますけど、それ以降は、各種サービスを見比べて検討をしてもいいかもしれませんね。

2007年11月27日火曜日

函館のこと

 先日、ぶらりと町づくりセンターへ行ったら、何やらイベントをやっていたので参加してみました。イベントとは「縮小とは再生への好機(チャンス)」というもの。三日間に渡る大イベントです。

 最初は「音」をテーマにしたワークショップに参加。どういうことかと言うと、その土地、その時の音を記録しておく。そうすることで、あとから、その瞬間のその土地の記憶を奮い起こす手助けに出来ないか、また、その土地をアピールする素材として活用できないかってことです。僕はそう理解したのです。
 
 昔からある環境音のレコード(昔、蒸気機関車の走行音のLPとか、ありましたね)、また、インダストリアルだとかテクノの人がよくやる街や機械の音をサンプリングして音楽にする(参考:Tokyo Underground リンク先はiTunesMusicStore、三十秒ほど試聴可。その中で繰り返されているフレーズは東京JRの発車ベル)とかをもっと色々な手法で表現できないか、と。講師の方たちは、実例として、こんなサイトがあるよって話をしてました。個人的には小中学校の登下校時の子どもたちの函館弁とか、有線放送とか、そういうのをかき集めたら面白いんじゃんなかろか、ってな感じ。ただ、話の落着点をどこに持っていきたかったのか、そういうサイト作りをしてみませんか、とか、函館ならではのどういう音があるのかとか、どんなことを参加者に訴えて、参加者から引き出したかったのかがちょっと不明瞭だったのが残念。ただ、参加者の一人が「音は文字や文章で表現するのが難しい、悔しい」旨の発言をしていましたが、ここの人なのかな? 違っていたらごめんなさい。ただ、音で場所や時代を指し示す、というコンセプト自体は参加者の皆がその重要性を感じていたようです。

 とにかく、「函館の音」って十年くらい前にFMいるかさんがCDを出していたけど、そういうのを改めてiTunesMusicStoreやMoraとかでネット販売できないのかな?と、思います。タグに記録されるジャケット写真を音を録音した観光名所とかの写真にしたりすると、けっこうアピールになるのではないか、とも思います。っつーか、まだ、そんなことをやっている観光地って無いんじゃないかな?

 また、このイベントを主催されている、npo-kobo代表の渡辺さんともお話をさせて頂きました。この方、元々の主張のひとつとして、「街づくりをヨーロッパに学ぼう」という意見を持っていらっしゃって、僕自身も「お互いに協力できそうかな?」と、ちょっと、活動に希望を持てました。

 実際、函館って、サークルや団体はたくさんあるのだけど、横のつながりがほとんどない、あるいは反目し合っているっていうことがあって「お互いに協力し合えばもっと大きい事が出来るのに」って思っていた事が少なからずあります。だから、こういう「お互いに協力できそうかな」って思える人がいることはそれだけで、結構な支えになってくれます。実際、お互いにどこまで協力し合えるかとか、そういう生々しい部分はありますけど、ね。

 今日はこんな感じで。

追記
 探してみたら、こんなものがあるんじゃん。FMいるかさん、どうです?

2007年11月22日木曜日

自転車のこと




 今日は、最近語られることも多い自転車の話。

 今回の写真、ブタペストの市内で撮影したもの。列をなして停まっている車はパーキングエリアのもの。さて、歩道と車の間に妙なスペースが空いているのを確認いただけるでしょうか。これ、道路標識にあるように自転車専用スペースです。

 最近、自転車は歩道と車道、どちらを走るべきか、なんて議論をニュースやネットで見る機会も多いです。基本的には自転車は「軽車両」つまり、自動車やなんかの仲間なわけで、本来は車道を走るべきものなんです。ただ、全く歩道を走ることができないわけではありません。現在は一時的な処置として歩道を走ることができるようになっていて、それをどうするかが、議論の焦点になっているのです。ただ、議論の内容が「歩道」か「車道」のどちらかにする、という単なる二択になっているのはどうかと思いますが。過去、夫婦同姓の問題でも、報道されていた内容だと「必ず同姓」か「必ず別姓」かという議論で、「当事者の選択にすればいい」って意見を見なかったような気がしたのですが、どういうことなんでしょうね。

 もとい。
 そこでよく議論に出されるのが、諸外国での自転車のありかたです。曰く「自転車は車両の一種なので、車道を走るのが常識」とか、とか。僕も、車道を走る方が良いと思うのです。段差は少ないし、スピードは出せるし。それなりのスポーツ車であれば、僕くらいの素人であっても時速30㌔巡航くらいは出来てしまいますし。まぁ、ちゃんと、自転車が走る事を前提として作られている道路ならば、ですが。

 実際にブダペスト市内を見ていると、ガチガチに「車道を走らなければいけない」わけではないようです。場所によっては、日本のように、歩道の一部を自転車通行帯としている場所もありますし、そんな場所では、歩行者と自転車がごちゃまぜになって走っていたりします(ウィーンでもそんなエリアがありました)。その辺は日本とあんまり変わらないのでは? という印象でした。

 ただ、自転車に乗るひとたちの意識は、日本人のそれと全く違います。今回訪問したハンガリー、スロバキア、オーストリアやチェコで見かけた自転車乗りのひとたちは、とにかく『速く、速く。前へ、前へ」って感じです。日本みたいに左右にふらふらしながら乗っている人はいません。スーツ姿のビジネスマンも、クロスバイクにチャイルドシートで子どもを乗せたお母さんも、とにかく、まっすぐ一目散に走ります。荷物があれば、バックパックに。買い物袋をハンドルにぶら下げている人はいません。BMXに乗ったやんちゃなハイティーンの男の子たちが、集団で歩行者の合間をすり抜けながら、歩道を駆け抜けていったことはありますけど、それは例外でしょう。ただ、皆、「自転車なんだからトバさなくちゃ」って意識に駆られているような印象を受けたのです。

 だから、その「どう、自転車に接するのか」って部分を置き去りにして、「歩道」か「車道」かの議論に、「外国ではこうだから」って話を持ち込むのはちょっと違うのではないかと思うのですよ。個人的には状況に応じて車道と歩道を選べるのが一番良いと思うのですけど。

 あと、自転車の列車や地下鉄(ウィーンでのこと)への自転車の持ち込みは自由です。
ただ、それも持ち込む人たちのマナーがあってはじめて成り立ちます。個人的にはうらやましい状況ですが、これを一概に日本に持ち込むのは難しい、と思うのです。

 ただ、こういう欧州の状況を見ていると、函館でも、もっといろんなことができないか、と思うのです。例えば、市電の外側にアタッチメントをつけて、自転車と一緒に移動できるようにするとか。例えば、駅前にレンタル自転車があって、その自転車を借りると、自転車の一日乗車券とともに市電の利用権が与えられる、とか。そーゆーことができたら、観光客に対するアピールの一環になりませんかね?

 欧州と付き合うメリットって、こういうことを考える機会が増えることだと思うのですよ。
では。

2007年11月20日火曜日

タイヤ交換のタイミング失敗。
身動きが取れません。
いきなり降り出した翌日が積もりっぱなしになるとは思わなかった。
明日の朝、道路が凍結していないことを祈ろう。


つか、お願いです。
路面、出て下さい。

2007年11月18日日曜日

意思表明

 函館スロバキアオペラ交流の会。この会は、オペラというひとつの文化を通じて函館が海外(スロバキア)との交流を深めようとの考えで設立したことは、以前述べた通りです。今回は、当会の実際の活動その他について方針を表明し、賛同して下さる方を募りたいと思います。

 メーンの事業はオペラを通じた国際交流になります。今回の来日でスロバキア国立オペラは函館以外にも、札幌で一回、横浜で六回の公演をします。例えば、この公演を毎年、全て函館(及びその周辺都市)でやることになったら、冬の観光のひとつのツールになり得ると思います。
 また、話は観光だけではありません。現代日本の日常生活には、欧州文化をその源流とするものが数多く入ってきています。自動車(これは馬車の発展型になります)、自転車(最近、日本でもそのあり方が見直されてきていますね)、ハムやソーセージなど(向こうでは、フランス料理店にでも行かなければ食べられないような生ハムが簡単に手に入ります。しかも安い)が、かの地でどのような使い方をされているのか。もちろん、気候風土や街のつくりなどの問題がありますから、それらを全て取り入れることは不可能ですけど、知る事で生活を(より楽しい方向へ)変える手助けにはなるはずです。欧州では基本的に鉄道への自転車持ち込みは自由です。日本ではJRに自転車を持ち込むのは自由ですが、輪行袋というもので自転車全体を覆わなくてはなりません。これは日本の鉄道が狭軌で、海外の鉄道車両に比べて小さいからそういうことになったのだと思います。だから、そのまま、というのは無理にしてもそれをアレンジして取り込む、ということはできるはずです。

 また、向こうの人たちにとっても、日本との交流はメリットがあります。例えば、スロバキアの首都にあるTESCO(日本でいうジャスコみたいな、英国資本の巨大スーパー)の食品売り場には、魚類はほんの数点しかありません。山の中にある国ですから元々そういう習慣もないのでしょうけど。そこで、函館の魚類、もちろん、生は厳しいでしょうから、日本の加工技術を施されたものを持っていって「こういうものがあるんですよ」って、提案してみせることができたら注目はされると思います。思いのほか、日本食は海外の方にも受けるようです。理由は食感が全く違うから。向こうの食べ物は全体、硬めです。だから、例えばラーメン(これは、十年近く日本を訪れている、国立オペラメンバーの好物のひとつ)のトロトロになったチャーシューなんて、まさに異世界の食べ物になります。函館のラーメン屋さんが、向こうで店を出したら面白いですよね。そういうビジネスのチャンスもあるでしょう。日本とスロバキアが交流することに、双方が得るものがある、と考える人がスロバキアにもいるから、こういう声(リンク先をスクロールしてみて下さい)も上がっているわけです。

 さて、当会は将来的にどうしていくのか。
 当会は、オペラ公演を主事業としたNPO法人化を目指します。
 当会は、文化、経済その他の交流事業をし、新たな雇用の場となることを目指します。
 当会は、雇用の場の創出こそが「地域活性化」に直結することだと考えるからです。

 日本各地で「地域活性化」の名の下にさまざまなプロジェクトが行われています。でも、そのほとんどが単発のイベントです。ちょっと申し訳ないのですが、夕張の映画祭を例にあげます。あれは地元の人たちにどれだけのメリットをもたらしたのでしょう。イベントが開催されている期間は、地元の旅館や食堂の利用者も潤ったでしょう。でも、それだけです。東京のエージェントにイベント開催のためのお金を払って、どれくらい回収できたのか。その映画祭があるからと、新たな職を得る人がどれだけいたのか。そこから、同市の経済が発展する何かを残す事が出来たのか。
 イベント自体の否定はしません。楽しいですし、それによって何かを得る人もいるでしょうし。これを書いている、代表の天明伸哉も「地域活性化」「地域おこし」の名の下に行われたイベントにかかわったことがあるのですから。そして、実際にその手のイベントを見て、参加して、「これをしたからといって、地域経済がどれだけ良くなるのか。一時的なものではないか」「ボランティアとして参加している人たちはこれを生き甲斐にできるかもしれないけど、これで生活水準が上がるわけではないよな」などと考えるようになりました。そんなことを考えるきっかけにはなりましたし、同様にイベントを主催するなかで「何が地域活性化になるのか」と考え、現在、複数の人間を雇用する立場になった人もいます。

 日本国内で、ベンチャーなどと言われていますが、「成功」と評価されるものは10%に満たないことも重々承知しています。でも、欧州を舞台に活躍する、国立の芸能集団が函館にくるのです。ただそれだけのとても細い線です。ですが、その線を太く、強固にすることで、スロバキアのみならず、ヨーロッパ全体との交流を果たすことができるのではないか、と考えます。

 この会に賛同される方を募集します。今は自分ひとりだけなので、何を考えるにしてもすぐに煮詰まってしまうのです。
 詳細についてはメール、電話やここのコメント欄を利用して頂ければ幸いです。

 それでは、次回から、今までの調子に戻りますね。

2007年11月15日木曜日

ちょっと、更新が遅れています。ごめんなさい。

会の活動について、考えてます。
今は、公演を成功させること、が第一命題なのですが。

週末にはまとめて文章にして発表できると思います。
今少し、お待ちください。

2007年11月12日月曜日

新聞で取り上げて頂きました




 十一月八日付けの函館新聞、十五面です。

 今まで、取材することはあっても、取材を受ける立場になるとは思ってもみませんでした。なんか、気恥ずかしいというか何と言うか。

2007年11月9日金曜日

オーストリアでの出来事


 前回と少し繋がる話です。

 今回の旅行で、オーストリアに行った時の話です。滞在したのは二日、ウィーンのビジネスホテルでした。そのうち、一日を「風光明媚な地方に足を伸ばしてみよう」(結局、ウィーン市内っていっても、東京や大阪みたいなものですし)と、クルムス(Krems、クレムス?)と言う街に行ったときのことです。

 ウィーンから約八十㌔、列車で約一時間。ドナウ川に河畔にある街です。朝に出発して、駅に着いてからドナウ川にそって遊歩道をぶらぶらと歩きました。歩いたのは一時間くらい。ちょうど、お昼になったわけです。で、長谷川さん(このひと誰?と思った方はコチラ)は「こっちに何か食い物屋があるはず」と丘の上の住宅地(右写真参照)へずんずんと入っていきます。実は、その場所について知っていたわけではなくて、長年、欧州を歩いてきた長谷川さんのカンだったのですが。

 そのカンも当たり、無事僕ら一行は食堂にたどり着きました。その食堂での出来事。

 今回の旅行は僕、長谷川さんと福井県の鯖江市で、僕と同様に現地でスロバキア国立オペラ公演を手がけている方(七十一歳)とその方のお花(華道)のお師匠さん(八十七歳!)の四人で行きました。さて、オーストリアです。公用語はドイツ語です。メニューもドイツ語です。日本のメニューみたいに写真はありません。店主の方も、そもそも地元の人しか利用しないようなお店ですから、英語は苦手のようです。函館で言うなら、中道食堂とか、そんな感じのお店ですね。
 お師匠さんは歩き疲れたのと、もともと好きでもあるので、長谷川さんが「アイスクリームはあるの?」と尋ねます。すると、背後のテーブルがざわめくわけです。
「え、アイスクリーム!?」
「今、アイスって言った?」
「あ、食べるんだ、アイス」
 当然、ドイツ語ですし、僕はドイツ語は「Achtung!」とか「Verdammt」とか「Scheiße」とかPanzerlliedの歌詞くらいしか知りませんから、正確にこう言っていたかは解りませんが、そういうリアクションだったわけです。さてさて、お師匠さんと鯖江の代表の方はとりあえず、アイスとなりました。僕と長谷川さんはワインを注文します。さて、そこで食べ物に話は戻ります。解らん。困った。

 すると、隣のテーブルのご夫人が英語で話しかけてきてくれました。メニューを指差して「これ、ベーコンとチーズの盛り合わせだから、何人かで食べるには丁度いいんじゃないかしら」と。注文する事にしましたよ、それを。そして、「このお店には今年漬けたばかりのワインがあるからそれを注文してみたら」って言うんです。もちろん、即、注文決定です。飲んでみると、普通にフルーツジュースみたい。発酵しきってないから、アルコール度数もかなり低いはず。こーゆーものに触れると、日本のお酒関係の法律もどうにかならないかなって思います。よく、地ビールなんてあります。それは、それぞれの土地で変化をつけようとしているのは解りますが、大手ビール会社の製造法を踏襲しているわけで。会社組織が作っているものであるわけです。結局、日本では飲み屋さんとかで、「これ、俺が爺さんから作り方教わったどぶろく。飲んでみてよ」ってな話にはならないわけで。ちょっと、寂しいですね。

 驚いたのはそのご夫人の旦那様です。話を聞くと、「勤めていた会社が住友重工と仕事をしていたので、東京に住んでいたことがあるんだ」とのこと。
 えーと。
 例えて言うなら、函館観光に来たオーストリア人が、恵山あたりへツツジでも観に行って、プラリと地元の食堂に入るわけです。そこで、何を注文したものか困っていると、ドイツ語で話しかけてくる地元の老夫婦がいて、「いや、勤めてた会社の関係でウィーンに住んでたんよ」って言うようなものです。

 さて、まとめます。
 最初にアイスについてリアクションしていた背後の一行。きっと、英語を話せる人がいたと思うんです。でも、話しかけてくれたのは、日本に滞在していたことがある、老夫婦でした。
 なんでかって言ったら、過去に日本人と仕事をしたりして、その付き合いのなかで「日本人ってこんな感じのやつら」ってイメージが出来ていて、そこで「ああ、困ってるみたいだから、助けてあげよっか」って考えたんじゃないかと僕は思うんです。
 もっと言えば、僕の背後にいた一行は、僕らが日本人か、中国人か、韓国人か判別がついていなかったと思います。でも、話しかけてくれた方は、日本にいたことがあるから言葉は理解できなくても僕らが話しているのを聞いて、「あ、これ、日本語じゃないか」って判断したのでしょう。

 ようやく、ここまできて、前回の話と繋がります。前回はオランダでの反日感情の話でした。オランダの人たちの多くは、僕の背後にいた一行のように、日本人と接したことがほとんどない人たちなのではないでしょうか。
 今回の老夫婦みたいに、今の日本人と接して、「アレ? コイツ案外良い奴じゃん」って人が増えれば、また、変わってくるのではないか、と。

 いや、アメリカの原爆投下と現在のその歴史的評価について、異論を唱える日本人は少なからずいるとは思うのですけど、だからといってアメリカ国籍を持つというだけで、当時の原爆投下と何の関係もない留学生あたりが、開口一番に「アメリカの原爆投下は非道な民間人の虐殺でした。日本人に謝罪します」って言ってきても、それは「お前は何を言っているんだ」としか言いようがないでしょって話です。

 今日はここまで。

2007年11月7日水曜日

初めて海外に出てみて

 はい。将来的には、スロバキアとの国際交流を、なんてブチあげてしまった以上、こういうトピックもあってもいいかも。

 で、僕が実際に観てきた向こうの人たちの様子や感想なんかを書いていきます。
 とあるホテルでの朝食です。宿泊していたらしい三十〜四十代前半の男性が朝食を摂っていました。食事はバイキング形式。並んでいるパン、ハムやヨーグルトなんかをとっていきます。飲み物もポットに入ったコーヒーやお湯の入ったポットにティーバッグが並んでいます。男性はコーヒーをひとくち飲むと、顔色を変えて奥のカウンターに行き、カフェオレを手に帰ってきました。
 ホテルのスタッフらしい女性が男性の元へとくると、男性は文句をまくしたてました。曰く「なんだこのコーヒーは。信じられない濃さだ。狂ってるとしか言いようがない。嘘だと思ったらそこのポットのを飲んでみろ」と。もう、苦虫をかみつぶし切った顔をしているわけです。僕も汲んでいたコーヒーを飲んでみました。ちょっと酷かったです。カップにスプーン五杯くらい入れちゃった、インスタントコーヒーみたいな味がしたわけです。女性もコーヒーを飲んで、思わず「うわ」とか言っちゃうんです。
 と、男性もわざわざ耳に手をあてて、身を乗り出して「もしもし。今、なんて言ったんですかぁ〜」って、もう、トコトン意地悪な聞き方をするんです。僕もあまりに酷いと思ったので、「いや、確かにこのコーヒー、酷いわ」って言ったら、その女性はコーヒーをいれ直してくれましたけどね。
 その後も男性は苦りきった顔をしてました。でも、基本的に親切ないい人なんです。僕に「金払ってサービス受けているんだから、黙ってちゃダメだよ」とか言ってくれたり。「いや、あなたが『コーヒーがまずい』って言っているのを聞いて、飲んでみたら確かにまずかったので、文句を言ったんすよ」ってちゃんと言っておきましたけどね。で、普通だったら(日本人だったら)もう、コーヒーのことは忘れて、気持ちを切り替えている状態なんですけど、いっつまでも眉間に縦じわを寄せていたんですね。食事を終えて出て行くときも「最悪だよ、ココ」みたいな顔をして出て行っちゃいました。
 きっと、今朝のコーヒーの一件だけで、今日一日が「面白くない、最悪の日」になっちゃうんだろーなー、ってな勢いでした。

 なんで、こんなことを書いたかと言えば、先日、某新聞の記事を読んだからです。まぁ、直接のつながりは全くないのですけど。
 その記事はオランダの大学で教鞭を取っている日本人の話でした。
 オランダでは、反日感情が非常に強いそうです。理由は戦時中の捕虜となったオランダ兵士の取り扱いの酷さに起因しているとのことです。記事は、「日本が悪いことをしたんだから、謝罪を続けるべき」という論調でまとめられていました。

 本当にそうでしょうか?
 本当に日本人は、オランダ人に許してもらえるまで、謝罪しなければならないのでしょうか?

 僕個人は「んなこと関係ないじゃん」って言っちゃいます。だって、僕はその当時、捕虜の扱いを決めた帝国軍人ではありませんし、ましてや、当時の有権者でもありません。今、日本に生きている人のほとんどがそうだと思います。
 当時、捕虜になった方々が日本を恨むのは当然だと思います。オランダの兵士で捕虜になったとすれば、そのほとんどが、太平洋戦争初期に捕虜になった方々でしょう。人生の数年間を異国で過ごさねばならなかったのですから。これは、協定を結んで、補償金を払ったからと言ってどうにかなる問題ではありません。だって人生ですよ!? お金や頭を下げてどうにかなるものではないでしょ?

 「人を呪わば穴二つ」っていいますけど、それは日本の格言です。日本人はそれに合わせて気持ちを切り替えますけど、ほかの国の人はどうなんだってことです。

 じゃぁ、どうするのよって話になります。
 僕は、実際にオランダの人とひとりでも多くの日本人が友達になっちゃえばいいんじゃないのって、思っています。なんで日本人が嫌われるのか? その理由のひとつに「日本製品はいっぱいあるけど、日本人はどんなヤツなのか、全く見えない」ってことがあります。
 僕はバイクが好きなので書きますけど片山 敬済はパルコの広告に出たけれど、平忠彦のことを知っている日本人はどれだけいる? ましてや、先日のノリックの死亡事故の扱いはどうだってことです。
 ここにあげた人たちは、日本人として世界GPで名を馳せた人たちです。いわば、国民の英雄、ってことです(サッカー好きのひとには中田選手と同等か、それ以上と言えば解りやすいかな)。でも、肝心の日本人はそんな人たちのことなんてどうでもいいんです。海外と日本をつなぐ役割を果たしている人たちにも係わらず、です。つまり、日本人って海外とのつながりについてそれほど考えていないってことです。
 海外の人たちが日本人についてイラついているのってそういう部分なんだと思います。「俺たちの生活に日本の製品が入り込んでいる。でも、それを作っている日本人ってどんなヤツラなんだ!?」って。
 だから、普通に友達になっちゃえばいいやって思うのです。
 韓国だってスゴイ反日です。でも、一対一で留学生とかと接していると、普通に「ああ、コイツとは友達になれるな」って思います。その上で国対国の思惑とか対外政策とかがあると思うんですよ。
 日本の海外報道を観てると、相手国の方針をまるまる日本国民個人が受け止めなくてはいけない、という論調になっていると感じます。

 今回言いたかったことはふたつ。
 1.「人を恨む」という感情の扱いはその国のひとそれぞれ
 2.個人対個人の関係と国対国の関係は別
 と、そんなトコです。

 かなり挑発的なものになってしまったことは自覚してます。が、今後もおつきあいいただければ幸いです。

2007年11月3日土曜日

はじめての方へ(ブログの内容について)

 ここでは、このブログ内の記事について説明します。

 実際にオペラ公演をするにあたり、代表の天明は十日間にわたり、ハンガリー、スロバキア、オーストリア及びチェコを旅し、五件のオペラ観劇をし、現地の様子を観てきました。その時の様子をレポートしながら、「オペラってそんなに難しいものではない」「人の声がつくるプリミティブな娯楽である」ということを、理解するための一助としていただければと考えています。
 また、スロバキアや訪れた国についても、紹介などをしていく予定です。

 左側に各メニューがあります。そのうち「内容別 過去記事」として、内容別に記事がまとめられています。
  • 公演関連:公演に直接関わる内容のもの
  • 海外オペラ事情 :代表がこの秋観てきた、東欧のオペラの様子
  • 最初にお読みください:いわゆる、Read meです
  • 歌ってもらいたい曲…アンケート! :アンコール曲の募集をしています
  • 海外雑記 :その他、東欧の生活のトピック
  • 駐車場について:駐車場の案内です
 また、項目は増えていく予定です。

はじめての方へ(公演形態について)

 公演形態は極めてシンプルなものとなります。舞台装置は特になし。基本は衣装を身にまとったソリストたちだけ。音楽はピアノのみ。歌い手の技量が激しく問われる舞台です。

 内容は二部構成。第一部で「椿姫」を、第二部でオペレッタやミュージカルの名曲を歌います。肝心のオペラは本来であれば四幕二時間にも及ぶものなのですが、これを四幕一時間とし、幕間に日本語のナレーションが入りますので、「外国語だから」と思われている方にも比較的気楽に観て頂けるかと思います。

はじめての方へ(ごあいさつ)

 このブログは、来年一月十二日に函館市公民館で開催するスロバキア国立オペラ公演「椿姫」に関する情報を提供していくものです。

 今回公演をするスロバキア国立オペラは、同国に三つある国立オペラのうちのひとつで、中部の都市バンスカ・ビストリッツァを拠点にして活動しています。同オペラは一九九九年以来、冬と夏に来日をし、各地で公演をしています。日本公演の始まりは同オペラのディレクター、ルドルフ・ホロマダ氏と小樽にある森ヒロコ・スタシス美術館の館長、長谷川洋行(はせがわ なだゆき)氏が知り合ったことに端を発します。長谷川氏は、海外で庶民の手軽な娯楽としても認識されているオペラを見て、是非日本にも紹介しようと考え、日本公演をしています。

 本ブログを管理・運営している天明伸哉は、この活動に共感し、函館スロバキア・オペラ交流の会を立ち上げ、代表として函館公演をすることになりました。

 私見ですが、日本でのオペラは、海外の文化を真摯に取り扱おうとするあまり大上段なものになり、それ故、観客も避けてしまうのではないか、とも思います。函館スロバキア・オペラ交流の会は、今回の公演を通じて、市民の方へオペラをもっと身近に感じてもらいたいと思います。そして、将来的には、公演をキッカケにして、函館市とスロバキア、ひいては、EUや世界とオペラを通じた交流を実現し、市の活性化の一助となることができれば、と考えております。
 
 日本でこのような形での交流が行われている事例は恐らく、ありません(確認はしました。が、事例を知っているという方はお知らせいただければ幸いです)。これは、十五年以上の歴史を持つ市民オペラがあるなど、音楽活動が盛んな函館だからこそできるこではないかと、確信しております。

 ご賛同頂ければ、幸いです。

前売券の取り扱い場所が増えました

 ちょっと、色々な方にお時間を頂いて、広報活動をしてます。

 やっぱり、色々な人の意見を聞く事ができると考え方の幅が広がります。今回もいくつかの良いヒントを頂きました。
 さて、またひとつ、前売券の取り扱いをして下さる場所が増えました。函館市地域交流まちづくりセンター内にある
、Cafeオタジィラさんです。ありがとうございます。

2007年11月2日金曜日

ちょっと寄り道



 このブログ、実は存在を知っている人はあまりいないかも知れない。

 本来、ポスターやチラシにアドレスを掲載する予定だったのだけど、僕がしっかりやらなかったせいで、載っていないのです。先日、某社の取材を受けましたが、ここのアドレスについて掲載するか否かはそこの記者さんの判断になりますし。どうしても載せろというなら、それはペイド・パブでやってくれって話になります。そこで、ひとつ思いついたのが、「ポスターにここの情報をシールで貼付けてやれ」という案。なんでもっと早く思いつかなかったのか。ボケてますね。

 で、やってみました。100均で購入した「光沢シール用紙」にアドレスその他を記載した文面やQRコードを入れて、シール貼り。あー、なんか、赤一色だったポスターに映えていいかも。そこで、一度ポスター配布をお願いした、市役所へ。既存のポスターにシールを張らせて頂こうかとも思いましたが、さすがに不可。結局、手貼りしたポスターを改めて持っていきました。

 反応、あるかな………。

アンコール曲について

 アンケートのお願いです。

 スロバキア国立オペラの公演は、1999年以来、日本各地で開催されていて、「アンコールで日本の曲を歌う」ことがその目玉のひとつになっています。

 さて、折角、ブログがあるのですから。アンケートをしてみようか、と。
 皆さんが歌ってもらいたい、と思う曲を、この投稿のコメント欄に書き込んで頂ければ幸いです。十一月十五日午後一時までの書き込みまでを集計します。どうぞ、あなたが「この曲、オペラ歌手ってどう歌うんだろうか」と思う曲を書き込んでみて下さい。



 ………書き込み、なかったらどうしよう。

2007年10月27日土曜日

オペラ観劇の様子

画像はウィーンの国立オペラ劇場

 さて、ちょっと間が空きましたけど、今回は「観劇している人たちってどんな様子?」と言うのをレポートしたいと思います。

 結論から言ってしまうと、最近雑誌なんかでよく、米国人の映画鑑賞の様子なんかが紹介されますね。えー、日本なら「八時だよ 全員集合!」の「志村ー! 後ろ!後ろー!」みたいな。あそこまで激しくありませんが、基本、似たような感じです。

 まずは「ラ・ボエーム」から。
 ウィーンの国立歌劇場で観ました。初めてこの街に行った(恥ずかしながら国外に出たのもこれが最初)のですが、あと二十〜三十年もすれば東京もこんな感じになるかな? ってな感じの街です。都会です。なんかよく、音楽の都〜なんて紹介されてますが、そんなものは過去の話って印象です。まず人種がめちゃくちゃ多い! 白いのから黒いのやもちろん我々のような黄色いのも、ごった煮状態です。地下鉄に乗れば、高校生くらいの白人の女の子の集団とともに、スカーフを撒いた中東系の女性やらこぎれいな東洋人やらがどどっと乗り込んできて、まぁ、一通りのメジャーな人種を見ることができます。

 国立歌劇場のチケットにはレクサスの社名が入っています。スポンサーだそうです。ここまで来て日本企業のロゴなんて見るとはねぇ。
 さて、入場客については以前お話した通り。雑多な人たちがいます。僕の左となりには、ドイツ語を話す老夫婦。右となりには老夫婦と娘とおぼしき女性の三人連れが座ります。やっぱり、こちらでも開演前にアナウンスが入ります。「携帯電話の電源は切ってくれ」と。
 この劇「ラ・ボエーム」(リンク先はWikiの該当ページ)は、恋愛悲劇ものです。愛する人が病気で死んでしまう、でも無力な主人公はなにもできないーって、このパターン、最近の日本でもさんざんやられたような気がしますが。大体、男ばかり四人で貧しいながらも楽しく暮らしている主人公の下に、よりにもよってクリスマスの夜、突然女性が「ローソクの火を貸して下さい」って尋ねてくるなんて、これなんてケータイ小説? ってな感じです。まぁ、大衆に受ける話なんて今も昔も変わりないと、そういうことです。

 序盤は主人公たち四人のスチャラカな暮らしぶりの描写です。歌自体はイタリア語なのですけど、席に設置された小さな液晶で、ドイツ語や英語の字幕を観ることができます。レクサスがスポンサードしてますが日本語字幕はありません。主人公に、出かけようと声を掛ける友人たちの声「おーい、この怠け者のクソッタレ野郎! さっさと出かけようぜ!」。………もちろん、英語字幕から勝手に意訳したのですが、なんか、近年のハリウッドのバディものと大して変わらないことを言ってるんですけど。
 で、やっぱりそういうシーンだと笑うわけですよ、皆さん。結構気楽です。ガッチリ構えて音も立てずにって感じではありません。静かにするべきところでは静かにしてるんですけどね。

 終盤のヒロインが亡くなるシーンでは、劇場内が女性のすすり泣きで溢れます。右隣の女性はハンカチを出して、グスングスン言ってるわけです。左の老夫婦はなんかピッタリとみを寄せ合って、旦那さんが奥さんの腰に手を回したりなんかしてます。場内、大盛り上がりです。

 やっぱり、観客をここまでさせるってのは、ストーリーもありますが、ソリストの方々の演技力、歌唱力なんですね。字幕もでますしそれでストーリーも解りますけど、それだけでは、観客は動かないでしょう。やっぱり。死にかけたヒロインの名を悲壮に歌い上げる、その歌声に人々は圧倒されて、心揺り動かされて、涙するんです。

 今回は、オペラ観劇の様子をお話させて頂きました。
 そんな堅苦しいものではないって、その一旦でもご理解いただければ。
 

2007年10月26日金曜日

駐車場案内

駐車場について、です。
会場となる公民館には駐車場はありませんが、
公民館近くのFMいるか裏手にある市の観光駐車場が利用できます。

今日、公民館を訪問した際、解りました。
観光駐車場と銘打っているものの、あの周辺を訪問する市民の利用も可能、ということです。
つまり、市の建物である公民館で開催されるコンサートを観るための利用なら問題ない、とのこと。

2007年10月24日水曜日

オペラ観劇をする

 さて、続きです。

 今回の旅行で結局五件のオペラを観てきました。でも、今はその内容について特に語ることはしません。それをやったところで、多くの人が持つであろう「オペラってどんなものなの」って疑問にストレートに答えるものにはならないからです。

 では、今回はどのような話をするかと言えば、オペラ観劇ってどんな人たちがどんな気分で観ているかって部分です。前回「オペラって大衆芸能だ」って書きました。それについて、何故そう判断したのかってトコです。

 とある劇場での風景です。
 エントランスをくぐります。劇場内のロビーはさまざまな人で溢れています。なんか背中が大きく開いたドレスを着たご婦人方や連れのタキシードを着た男性もいます。ここまでは、一般の皆さんが(以前の僕含む)想像される海外のオペラ劇場の様子でしょう。
 でも、更に周囲を見回すと、様相が違ってきます。ダークスーツの一団がいます。よく見ると、詰め襟のシャツをジャケットの下に着込んでいます。牧師さんです。彼らにとってはあのスタイルが正装ですから…、とか思っていると、本当に普通のスーツで歩いてくる人たちもいます。ああ、まぁ、いっつもフルに正装ってわけにもいかないし。とか考えながら、チケットをホールの入り口にいる係員に見せて、席の位置を尋ねます。すると学生でしょうか、若いカップルがいます。姿をよく見ると、男性はGパンにジャージ、女性はまぁデートなのでしょうから、ちょっと小洒落たアクセサリーなんかを身につけていますが、やはりGパン。着飾る人は着飾っていますが、カジュアルな人は普通にいつもの格好です。

 もうひとつ、別の劇場での風景。ホールに入ると、オバチャンばっかりです。服装もフォーマル、というよりは「せっかくだからちょっといい格好してきたのよ」ってくらいのものです。ちょっとよそ行きの格好って言えばいいでしょうか。日本の御夫人方のセンスとそう変わりない服装です。でもそんな中でも、イブニングを着ている正装の方はいるわけで。
 そのとき、僕が観たのは立ち席という奴で、先日情報を頂いた、歌舞伎座の一幕見みたいなものです。ただ、歌舞伎座とちょっと違うのは、幕間でもほかのお客さんと同じようにビュッフェでシャンパンを飲んだりできるわけです。で、そこは基本的にお金のない学生さんなんかが来る場所です。千円くらいで観る事が出来ます。お客さんはやっぱり、カジュアルな装いの方ばかりです。でもやっぱり、イギリスからきた学生さんでしょうか、せっかくだからとスコットランドのナショナルドレスである、スカートで観劇をしている男性もいたりします。

 そんな僕はと言えば、タートルネックに黒のGパン、コール天(コーデュロイって言った方が良いのか)のジャケットに起毛がハゲかかっているラバーソールのモカシンだったりします。ええ、しかも総ユニクロです。
 なんか、お客さんや会場の雰囲気がいくらかでも掴めてもらえましたでしょうか。言いたい事は、オペラ観劇ってそんな気取ったものではない、と言う事です。もちろん、特別な公演であるとか、例外はあるわけですが。

 今日はここまで。
 次回は、観劇している人々の様子です。 

2007年10月23日火曜日

欧州オペラ事情 その一

写真はスロバキア中部の都市バンスカ・ビストリツァにある国立オペラ劇場


 書く事がたくさんあります。
 これからオペラ公演をするために、現地でのオペラの現状を肌身で観て知っておこう、という目的で、欧州訪問をしました。そしてこのブログでそれを書くのは、オペラについて興味を持ってもらう事で、一人でも多くの方に今回の公演を観て頂ければ、という目的です。ですが、オペラについて語ると言う事は、勢い、そこに生きている人やその生活についても語らないと説明しきれないと思っています。
 僕は、欧州の専門家でもなんでもない一般市民ですから、結局は、とある一個人によるヨーロッパの印象でしかないわけなのですが。

 これから、何日かに渡って色々なことを書きながら、欧州について、オペラについて自分の感じたことや現状を説明していくのですが、それでは結論が出るまで、あまりにも長くなってしまうので、僕なりのオペラに関する結論を最初に書いておきます。

 オペラってのは、本当に大衆芸能です。
 楽しいです。
 今の日本では、フルにオペラ公演をするためのメンバーを呼ぶとなると、経費だけで莫大な費用が掛かってしまいますし、それはチケット代に跳ね返ってきますから、大衆芸能だと僕が言っても、読んでいる皆さんには納得できかねるものであることは承知します。僕自身もそうでしたし。
 ただ、現地の様子を観てきた限りでは、オペラというのは、ちょっとセレブな生活をしているような、一部の人たちだけのものではありません。
 内容自体も、そんな高尚なものではありませんし。

 今も昔も変わらない、男女が好きだ嫌いだとかいう、そんな普遍的なものがほとんどです。まぁ、ドイツ系のワーグナーとかを持ち出されるとちょっと話は変わってきますけど。
 また、欧州ではお金持ちだろうが、お金のない学生だろうがオペラを観る事が出来ます。これについては後日、説明します。ただ、そういうシステムがあるから、そういうシステムを維持し続けたから、かの地ではオペラが大衆芸能でありつづけることも出来たのでしょう。と、いうより、そういうシステムを崩すことなど彼らには思いもよらないほどにオペラというのは大衆芸能としての地位を不動のものにしています。
 基本的にはドレスコードだってありませんよ。まぁ、小汚い格好をしていたり、あまりに非常識な格好をしていたら止められるかもしれませんが。
 今の日本で言えば、映画を観に行くのより距離が近いかもしれません。

 そして、もう一つ重要な事は、オペラという、歌、音楽、演出や舞台装置などを総合して扱う大衆芸能がひろく浸透し続けているから、今の映画や音 楽(これは、ポップスからハードロック、ヘビメタまで)があるのだろうな、ということです。これについても後々説明していきます。

 本来、日本では歌舞伎や落語がその地位にあったのですし、出来る事なら、千円くらいで気軽に歌舞伎を観る事が出来るようになってもらいたいものですが、今の日本では、まずそれらが変わることはないでしょう。10/23 10;20 追記)「歌舞伎座(東銀座)では、一幕見というのがあって最上階ですけれど1000円前後(演目によって料金が違ったりする)で観劇できる」などの情報を頂きました(歌舞伎座該当ページ)。情報ありがとうございます。ただ、HPの情報によると、幕間の買い物が自由に出来ないなどの制限があるようです。この辺については後々、比較をしていきたいと思います。(追記終了)
 だから、海外のものではありますけれども、安い価格で高い質のオペラを観て頂くことによって、函館の皆さんの生活をより豊かなものにする一助とする事が出来ればと、函館でのオペラ公演を計画しました。

 続きます。
 まずは、ご笑覧ください。

2007年10月22日月曜日

帰国しました

二十一日、無事帰国しました。
時差ボケ、というより、あまりにも環境が違う日本と欧州の差にボケてます。
明日(今夜)から、オペラを軸に、日本と欧州の何が違うのか、生のオペラを観るということにどういう意味があるのか、僕の感じた事を現地の写真を交えてお話させて頂ければ、と、考えています。

乞うご期待?

2007年10月9日火曜日

今、大阪です

今日は、大阪のホテルに宿泊してます。
一緒に今回の旅行をする方々との待ち合わせも兼ねています。
本当は、日本橋とか行きたいけど、早朝の新千歳空港発着に合わせて、深夜、車を走らせたこともあり、爆睡。

空港の近くのホテルに宿を取ったのですが、面白いのは、ここのホテルが韓国とか海外の航空会社と契約しているみたいで、アテンダントの人たちとかも宿泊しています。
やっぱり、そういう人たちって、キレイな人が多いです。
ちょっと、エレベーターで会話したりしたのだけど、これは、仕事柄もあるだろうし、そういう資質を持った人を各航空会社が採用しているのだろうけど、とにかく、こちらの言うことに耳を傾けて聞いてくれようとする姿勢がキュート。
大韓航空のアテンダントの女の子と話をしました。えー、日本語をなまじっか話してくれるから、こちらも日本語を使ってしまったのだけど、やっぱり、ちょっと分からないみたいだったので、最初から、英語を使えばよかったかな、とか反省したり。

まだ、日本国内だけど、なんだか、序々に「海外」が近くなってきています。
明日以降の更新は未定。
宿泊することになるホテルにも、今日みたいに使えるパソコンはあるのだろうけど、日本語のIMEがあるかどうかは不明なので、英語かローマ字で更新、ということになるのかなぁ。
では、今日はこんなトコで。

2007年10月8日月曜日

スロバキアに行ってきます

 ちょっと、かの国に行ってきます。できるだけ、面白いネタを仕入れてきます。

 …努力します。はい。

2007年10月5日金曜日

前売券販売のお願いにまわる

という訳で、活動二日目。
市内各所をまわり、あいさつとか前売り券の販売のお願いとか。
現在、前売り券を扱って下さる事になったのは、
  1. 松柏堂プレイガイドさん
  2. 函館新聞社さん
  3. FMいるかさん
です。
もちろん、当事務局でも販売しています。
また、有志の方から「知人に声を掛けて、売ってまわろうか」とのお声かけも頂きました。
まずは、こうして地道に有志の方を集めて回ることになると思います。

2007年10月4日木曜日

始まります


…と言っても、今日、ここを見ているのは報道依頼を受け取った関係各社だけでしょうけど。

 もとい。
 本日、チラシ、ポスターと入場券が印刷屋さんから上がってきました。明日、市内プレイガイドほか、「券を置いてあげてもいいよ」とのお返事を下さった会社などをまわり、事務局以外からでも券が入手できるように手配します。これは僕の事情なのですが、入場券を「これくらい置かせてね」とテキトーな枚数をテキトーにバラ撒くというわけにはいかないので、ちょっと、これから帳簿や記録用紙を作っておこうと言う状況です。そんなオフラインの作業の合間にちょこちょこ更新していきます。

 当初は、QRコードも作って、ポスターなどに掲載する予定だったのですが、札幌公演との兼用ポスター&チラシ、ということで、割愛しています。このブログも、携帯ユーザーの閲覧を想定して、地味なブログになっていますが、これも、改良を加えていきたいと思います。スロバキア国立オペラのDVDなどもあるので、先方の許可が頂ければ、その一部を公開していきたいな、などと考えています。

まずはここまで。
では。